こんにちは。たかです。
世の中には、いろんな情報が飛び交っていますね。
ホントのこともあるし、とんでもないウソの情報もあります。
今日、こんな記事を目にしました。
『老後資金「月35.4万円」…年金期待できない今、持つべき資産』です。
この記事の中に、こんな記述があります。
『定年後の生活にどのくらいの費用がかかるのかご存知でしょうか。』
『日常生活を送るための最低額で22万円、その他の金額で13.4万円。トータル35.4万円とされています』だって。
これが、ウソだとは言いません。
このくらいかかる人もいるでしょう。
ですが、全員が、この金額が必要だとは思いません。
今日は、もし、ホントに定年後の生活に、月35万円必要ならば、いくら貯金が必要になるかを考えてみました。
90歳まで生きたとしたら・・・
仮に、60歳で定年を迎えたとします。
90歳まで、30年間あるわけです。
この30年間で、必要となる生活費は、いくらになるでしょうか?
35万円×12か月×30年=1億2600万円です。
『年金は破綻する!』って言われますが、これを、すべて、自費でまかなえますか?
現在、日本の平均年収は、約430万円くらいです。(中央値はもっと低くなります)
ってことは、手取りで、約350万円くらいでしょう。
22歳で就職して、60歳まで働いたとしたら、350万円×38年=1億3300万円を手に入れることが出来ます。
そうなるとですよ、老後資金に1億2600万円必要ですから、それを除くと、残りは700万円しかありません。
これで、38年間も生活出来ませんよね。
なので、年金がゼロになるなんて、考えられないんです。
もし、そうなれば、日本人は絶滅します・・・
年金を当てにする
僕は、年金を当てにしないと、生きていけないと思っています。
当然、減額にはなると思いますがね。
では、現在は、いくらもらっているのか?
現在、国民年金の平均受給額は月に5万5000円、厚生年金は月に14万5000円と言われています。
合わせれば、約20万円になります。
65歳から90歳まで貰ったとすれば、20万円×12か月×25年=6000万円になります。
老後に必要な資金は、1億2600万円でしたので、自分で準備するお金は、こうなります。
1億2600万円ー6000万円=6600万円ってことになります。
ホントに、老後生活に35万円かかるのならば、60歳時点で6600万円は持っていないといけないってことです。
現実的に無理
今、60歳の方は、6600万円も持っているんでしょうかね?
老後2000万円どころの話ではありません。
60歳から65歳までは、年金が出ませんので、すべて貯金で生活します。
すると、35万円×12か月×5年=2100万円かかるわけです。
ってことは、65時点では、6600万円ー2100万円=4500万円持っていないと、生きていけないってことになります。
もし、ホントに、定年後に35万円が必要ならば、90歳まで生きていける人は、どのくらいいるんでしょうか?
大企業にお勤めの方くらいでしょうか・・・
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最後に
たしかに、老後の生活費に35万円かかっている人もいると思います。
ですが、これからの人は、そんな老後生活を送ることは出来ません。
できるのは、一部の金持ちだけです。
逆に、10万円で生きている人もいると思うんです。
ここを目指した方が、健全だと思います。
偏った情報を流して、『70歳まで働かせよう』とか『投資をさせよう』とするのは、ちょっと、おかしいんじゃないでしょうかね。
こういった情報を鵜呑みにしてしまう人もいると思うんです。
70歳まで働かなくても、普通に生活できる人が、イヤな仕事を続けることになるかもしれません。
投資なんかしなくても、生活できるのに、投資したばかりに資産を失う人も出てくるでしょう。
そんな偏った情報に流されることなく、自分の人生設計をやった方がいいと思います。
ちなみに、僕は、月10万円生活を目指していますが・・・
なかなか、むずかしいですね。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。