共働きを前提に組んだ住宅ローン。完済できる?老後資金は貯められる?

 

こんにちは。たかです。

住宅ローンを組む時って、共働きを前提にする方って多いと思います。

でないと、なかなか完済するのは難しい時代ですよね。

今日、こんな記事を読みました。

『29歳貯金580万円。育児休暇中ですが職場復帰が難しく』です。

どうやら、共働きで住宅ローンを組んだみたいなんですが、奥さまが職場復帰できそうにない・・・

旦那さんのお給料だけで生活できるか・・・と悩んでいるみたいです。

さて、どんなご家庭なんでしょうか?

登場するご家庭は?

旦那さん28歳、奥さま29歳、1歳のお子さんがいらっしゃいます。

月の収入は、旦那さんが26万円、奥さまが16万円あるそうです。

ボーナスは、旦那さんが80万円、奥さまが60万円らしいです。

ってことは、世帯年収800万円だったわけです。

まあ、これなら住宅ローンを組むかもしれませんね。

ですが、奥さまの収入がゼロになると、世帯年収は500万円くらいなります。

さて、大丈夫なんでしょうか?

ちなみに、貯金は600万円お持ちのようです。

支出は?

一方、支出はどうなんでしょうか?

・住宅ローン:11万円

・食費:3万5000円

・光熱費:1万5000円

・通信費:2万1000円

・趣味娯楽:3万円

・こづかい:6万円

・雑費:1万5000円

・保険料:2万円

合計すると、約30万円になります。

月の収入は26万円ですから、マイナス4万円です。

年間では、4万円×12か月=48万円のマイナスになってしまいます。

ボーナスからは60万円貯金しているそうですので、60万円ー48万円=12万円は年間で貯金できそうです。

60歳まで働いたら?

仮に、旦那さんが60歳まで働いたとすると、あと32年あります。

すると、60歳時点の貯金は、12万円×32年=384万円です。

これに現在の貯金を合わせると、600万円+384万円=984万円になります。

60歳時点での住宅ローンの残高は約300万円ですので、984万円ー300万円=684万円ってことになります。

それに、退職金が加わることになります。

なので、684万円+退職金=老後資金になるわけです。

もし、退職金が2000万円ほどあれば、老後資金はなんとかなるかもしれません。

ですが、子供さんの学費が準備出来ていません。

ってことは、少なくとも、お子さんの学費くらいは、奥さまが働いて稼ぐ必要があるでしょうね。

18年間でお子さんの学費1000万円を稼ぐとすると、年間では、1000万円÷18年=約55万円は必要になります。

月平均では、55万円÷12か月=約5万円くらいになります。

なので、奥さまは、月5万円くらいのパートはやらないといけないかもしれません。

もし、お子さんが2人になれば、さらに働かないといけませんね・・・

住宅ローンは1馬力で

住宅ローンを組む際には、共働きを前提にするのは、非常に危険だと思います。

何が起こるか分かりません。

特に、子供が出来たら、生活が一変します。

このご家庭のように、職場復帰できないケースも出てくるわけです。

なので、ローンを組む際には、旦那さんのお給料のみで返済できるようにしておいたほうがいいですね。

ラッキーにも、奥さまも働くことが出来るのであれば、どんどん繰り上げ返済をすればいいと思います。

最後に

家をいつ買うか?

悩ましいところですね・・・

僕は、この2つのタイミングが良いんじゃないかと思っています。

ひとつは、『子供の人数が決まった時』

もうひとつは、『収入が安定して来た時』です。

このご家庭は、まだ、子供さんの人数が決まっていません。

あと1人、2人、増えるかもしれません。

そうなれば、学費や生活費が多く必要になりますからね。

そして、収入も安定していません。

お子さんが出来たことで、奥さまは職を失いかけています。

なので、お子さんの人数が決まり、収入が安定してきてから、旦那さんのお給料のみで返済計画をした方が良かったかも。

そうすれば、かなり、リスクを減らせたんじゃないでしょうか。

いずれにせよ、家を建てる時は、リスクを覚悟しておかないといけませんね。

だって、すごい借金をするわけですから・・・

本日も最後までお付き合いありがとうございました。