こんにちは。たかです。
ネットで家計相談の記事を見ていると、ドル建て保険を否定する記事をよく見ます。
中には、ドル建て保険を解約して、iDeCoで運用するように指示するFPさんもいらっしゃるくらいです。
ホントに、そうなんでしょうかね?
今日は、ちょっとだけ、ドル建て保険について考えてみたいと思います。
ドル建て保険を否定する理由
FPさんが、ドル建て保険を否定する理由として、以下の2つがあります。
・為替差損を生じる可能性がある
・中途解約すると元本割れする
たしかに、そのとおりだと思います。
では、ひとつずつ、考えてみたいと思います。
為替差損について
たとえば、支払った保険料が、1000ドルだったとします。
その時は、1ドル=100円のレートだったとすれば、総額1000ドル×100円=10万円支払ったことになるわけです。
仮に、振り込み期間終了時に解約すれば、返戻金が1000ドルになっていると思います。
そしたら、受け取る金額はどうでしょうか?
1ドル=100円なら、10万円ですよね。
一方、1ドル=90円になっていたら、9万になってしまいます。
たしかに、円高になれば、損をしてしまいますよね。
ですが、その逆もあるわけです。
もし、1ドル=110円になっていたら、11万円になるわけです。
なので、為替差損もありますが、為替差益もあるんじゃないでしょうかね。
では、この為替差損をしない為には、どうすればいいか?
それは、保険会社からはドルで受け取って、円安になった時に、円に交換すればいいんじゃないでしょうか?
中途解約について
この問題は、仕方ありません。
ですので、保険に加入する前から、解約しなくても良いように、無理のない保険料にするしかありません。
もし、保険料が払えない状況になったら、解約せず、『払い済み』にしておけばいいだけです。
そうすれば、保障も残りますし、返戻金も若干増えると思います。
保険って、意外と、いろんな形に変化できます。
たとえば、『半分解約して、半分はそのまま残せないか?』など。
ですので、担当者に相談してみたほうがいいですね。
ドル建て保険の良いところ
僕が思う、ドル建て保険の良いところを書いてみたいと思います。
それは、ズバリ、リターンが高いってことです。
今の時代、円建ての終身保険なんか、保障額が、支払った額より少ないなんてことがあります。
なんのために保険に入っているか分かりません。
僕が、勧められたドル建て保険は、10年で約113000ドルの支払いです。
それが、10年で約120000ドルに増えることになっています。
これは、確定なんです。
約1.07倍になります。
仮に、1ドル=100円なら、1130万円支払って、10年後には1200万円になっていることになります。
10年で70万円増えるわけですね。
今どき、なかなか、こんなものは無いでしょう。
これを、10年後に解約して、解約返戻金を『夫婦連生終身保険』という形でもらうとします。
これは、夫婦どちらかが生きている間は、ずっと、支払ってくれるというものです。
この保険の場合、年に約45万円支払ってくれます。
計算すると、約25年くらいで支払ったお金を取りもどすことが出来ます。
さらに長生きすれば、お得になるわけです。
仮に、僕が60歳の時から受け取りを始めたとすれば、85歳で払ったお金を取り戻せます。
もし、僕が死んでも、妻が生きている限り、毎年45万円もらえますから、生活費の足しになりますよね。
僕の妻は、3歳年下ですから、まちがいなく生きていると思います。
しかも、それを、ドルで受け取って円安の時に交換すれば、さらに差益も得ることが出来るかもです。
でも、加入していませんけどね・・・勧められただけです。
最後に
今日は、ドル建て保険について考えてみました。
たしかに、為替リスクもありますし、為替手数料も取られます。
中途解約すれば、戻ってくるお金は、支払ったお金より少なくなっています。
リスクはありますね。
でも、リスクのないものなんか、この世の中ありませんよね。
iDeCoだって、元本保証ではありません。
減る可能性はあるわけです。
やはり、リスクはあるんですね。
要は、『リスクを理解して、そのリスクを如何に軽くするか?』が大事なんじゃないでしょうか?
別に、僕は、保険会社の人間ではありませんので、ドル建て保険をお勧めしているわけじゃありませんよ!
そして、iDeCoを否定しているわけでもありません。
やはり、『あやしい・・・』って思ったら、加入しない方がいいです。
ちゃんと、自分で理解してお金を扱うことが、これからは重要になると思います。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。