こんにちは。たかです。
ご自分の退職金って、どのくらいあるか知っていますか?
意外と知らない人が多いみたいです。
金融庁の報告書の中でも、『2人に1人は退職直前まで退職金額を知らない』ということが書かれているみたいです。
僕が会社を辞める時、1歳年上の先輩が、こう聞いてきました。
『たかさん、退職金っていくらあるの?オレ、知らないんだよね・・・』だって。
アーリーリタイアを考えていた僕からすれば、『マジですか?』って感じでした。
でも、これが、普通なのかもしれません。
会社にとっては好都合
退職金に関して、興味が薄いってことは、会社にとっては好都合です。
『毎月のお給料を減額します!』ってなると、大騒ぎになるでしょうけど、『退職金を減額します!』なら、ピンときませんからね。
『あ~、そうなんだ、減っちゃうんだ・・・』くらいの感じでしょう。
そうであれば、会社は、簡単に経費削減が出来ちゃいます。
では、実際の退職金って、どうなっていると思いますか?
実は、こうなっているみたいですよ。
1000万円減っているみたい
厚生労働省『就労条件総合調査』によると、平均退職金のピークは、1997年の2871万円だったそうです。
すごいですね・・・そんなにもらっていたんですね。
ところが、2018年になると、1788万円にまで減っているようなんです。
なんと、約1000万円ほど、減額になっているんです。
もし、退職金で住宅ローンを完済しようとしている人なら、大変なことです。
21年間で、1000万円減っているわけですから。
計画が狂ってしまいますよね。
リストラすればさらに減る
退職金って、勤続年数によって、もらえる額が変わります。
勤続年数ごとの平均退職金を見てみると、こんな感じです。
勤続年数20~24年:919万円
勤続年数25~29年:1216万円
勤続年数30~34年:1582万円
勤続年数35年以上:1997万円
45歳でリストラされれば、退職金は919万円です。
50歳なら、1216万円になります。
早期退職優遇制度があれば、上乗せ金があるかもしれませんが、せいぜい、1~2年分くらいでしょう。
優遇制度自体がないケースもありますからね。
ってことは、会社としては、定年までいられるより、退職金も安く済むはずです。
今後は、退職金を減らし、さらにリストラもやり、経費削減に向かっていくんでしょうかね。
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最後に
そもそも、退職金制度って、法律的にはなくでもOKなんですよね。
なので、退職金が出ない会社もありますよね。
今後は、どうなるんでしょうか?
おそらく、退職金自体が無くなる会社も出てくるんじゃないでしょうか?
現に、退職一時金ではなく、年金型に変更している会社が増えて来ています。
それだけ、会社に余力が無いのかもしれません。
そう考えると、『確定給付企業年金』は無くなるかもしれませんね。
マイナス金利政策などで運用状況が厳しければ、支払うことが出来ませんから。
僕は、企業年金はありません。
その選択はせず、一括で退職金をもらいました。
だって、30年先、ちゃんと運用しているかどうか、不安じゃないですか。
それならば、生命保険会社の方が、まだマシだと思います。
ドル建てなら、企業年金よりも利率がいいですし、安心感があります。
ただし、為替リスクはありますけどね。
アーリーリタイアを目指している方は、『自分の退職金の額を知らない』なんてことは無いでしょう。
ですが、ホントに、その額が出るかどうか・・・
少なくとも、退職金で住宅ローン返済をしようとは、考えない方がいいですよ。
もし、出なかったら、最悪の事態になりますからね。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。