こんにちは。たかです。
イソップ童話に『アリとキリギリス』というお話があります。
みなさんも、よくご存じですよね。
キリギリスは、夏場は、バイオリンなんか弾いて、歌を歌って遊んでいるんですが、一方のアリは、冬の為に食料をためこむ作業をしていたんですね。
秋になっても、キリギリスは遊んでばかり。
ついに、冬になってしまい、食料がなくなってお腹が空いたキリギリスは、アリに食料を分けてもらうとするお話です。
日本では、アリが食料を分けてくれたので、キリギリスは生き延びることが出来た。
そして、翌年からは改心して、夏場から働くようになったという結末です。
終盤の展開は、いろいろあるんだそうですが、僕が一番好きなのは、これですね。
命がけで楽しんでいた
実は、こんな終盤の展開があるんだそうです。
冬になって、食料が無いキリギリスに向かって、アリがこう言うんだそうです。
『夏も歌って過ごしていたのだから、冬も歌えばいいんじゃない?』って。
そしたら、キリギリスは、こう言ったんだそうです。
『もう、歌うべき歌はすべて歌った。だから、あなたは僕の死骸を食べて生き延びるといいよ!』って。
キリギリスは、無謀だったかもしれませんが、自分の時間を自分のやりたいように生きた。
だから、おそらく、死んでしまう事に、なんの悔いも無いんじゃないだろうか。
僕は、この終わり方が好きですね。
日本人は、アリなのか?キリギリスなのか?
みなさんは、今の日本人って、どちらだと思いますか?
アリなのか?
キリギリスなのか?
ん~、僕が思うに、どちらでも無いですね。
一番当てはまるのは、『冬でも食料を家に運ぶアリ』ですかね。
今の日本は、若い時から働いていますが、なかなか貯蓄が出来ません。
老後は、貯金や年金でゆっくり生活したいんですが、そんなことは出来そうにありません。
なので、老後も仕事しないといけないんです。
2018年に仕事に就いていた65歳以上の人口は、862万人で過去最高だったそうです。
就業者全体の12.9%を占めているんだそうですよ。
働きたいから仕事をしている人はいいですが、食べていけないから仕方なく仕事をしている人は、ちょっとかわいそうですね。
『アリとキリギリス』になぞらえて考えてみると、こんな感じでしょうか?
アリは、一生懸命、夏場に食料を家に運んだが、なかなか溜まらないので、冬場も食料を運び続けた。
そして、また、夏がやってきた。
昨年同様、食料を家に運び続けた。
それでも、まだ、食料がたまらないので、冬場も、食料を運び続けた。
これが、ずっと続いた。
結局、アリは、歌を歌う事も、バイオリンを弾くことも無く、死んでしまった。
最後に
僕は、食料を少しだけ多めにため込みました。
でも、十分量ではありません。
働いていた時と同じように食べていたのでは、無くなってしまいます。
なので、少しずつ、食料を食べている状況です。
たまには、冬場でも、食料を探しにいきます。
でも、ほとんど、とれません・・・
僕は、ちょっと変わったアリですが、食料がある限り、バイオリンを弾きながら、楽しみたいと思います。
そして、いつか死んでしまいますが、きっと、後悔は無いでしょう。
『アーリーリタイアしたアリのはなし』でした。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。