こんにちは。たかです。
今日も、ネットを見ながら時間を潰しておりました。
そしたら、こんな記事を目にしたんです。
『57歳からの老後貯金スタート。年金支給額は2万円「希望はありますか?」』です。
ん??
年金支給額が2万円?
『平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によれば、国民年金の平均月額は、5万5000円といわれています。
なのに、月に2万円?
ってことは、この方は、国民年金も納めていなかったのかな・・・
さて、どんな家計なんでしょうかね?
登場する方は?
57歳の独身女性です。
26歳と24歳のお子さんがいらっしゃいます。
月の収入は24万円で、ボーナスはありません。
貯金は90万円、年金額は月額2万円の予定なんだそうです。
支出は?
一方、支出はどうなんでしょうか?
・住居費:5万円
・食費:2万円
・水道光熱費:1万円
・保険料:4000円
・通信費:1万円
・お小遣い:1万円
・その他:1万6000円
合計すると、12万円になります。
月の収入は24万円ありますので、24万円ー12万円=12万円を貯金することが出来ます。
年間では、12万円×12か月=144万円を貯めることが出来るわけです。
90歳まで生きたとしたら?
仮に、この女性が90歳まで生きるとします。
すると、死ぬまでに、いくらお金が必要なんでしょうか?
57歳から65歳までの8年間は、月の生活費は12万円です。
ってことは、12万円×12か月×8年=1152万円が必要になります。
65歳以降は、年金が2万円もらえますので、生活費は10万円で済みます。
すると、10万円×12か月×25年=3000万円が必要です。
合わせると、1152万円+3000万円=4152万円が必要になります。
この金額を稼がないといけないんですね・・・
60歳以降のお給料は?
この女性の職場は、60歳定年なんだそうです。
ってことは、あと3年しか働くことが出来ません。
その3年間で稼げる額は、24万円×12か月×3年=864万円です。
90歳まで生きるには、4152万円を稼がなければいけません。
すると、60歳以降は、いくら稼げばいいのか?
4125万円ー864万円=3261万円ってことになります。
もし、70歳まで働くとしたら、どうなるでしょう?
10年間で3261万円を稼がないといけないわけですから、年に326万円を稼がないといけません。
月にすれば、約27万円ってことになります。
ハッキリ言って、そんなの無理ですよね・・・
だれも、そんなお給料くれません。
どうするか?
60歳までに貯金出来る額は、12万円×12万円×3年=432万円です。
さらに、90万円の貯金があります。
合わせえば、522万円になります。
これを、70歳までの10年間、利回り7%で運用します。
すると、資産は1000万円まで増えることになります。
ですが、60歳から70歳までの生活費12万円は、労働で稼がなければいけません。
そして今度は、この1000万円を20年間、利回り10%で運用しながら、毎月10万円切り崩していきます。
年金が月に2万円ありますから、合わせれば、生活費の12万円をまかなうことが出来ます。
なので、70歳以降は、働かなくていいわけです。
すると、約20年で、資産はゼロになります。
その時の女性の年齢は、90歳になっています。
なんとか、70歳以降は、働かずに生きていけそうですが・・・
ん~、計算だけなら、出来るんだけどな・・・
利回り10%を20年間なんて、ありえないよな~。
最後に
この方は、非常に厳しいですね・・・
最終的には、お子さんのお世話になるしかないでしょう。
年金が月に2万円しかないっていうのは、かなりネックです。
やはり、無職になった時は、国からの支援がないと生きていけないってことです。
なので、年金制度が破綻したら、多くの国民は、死んでしまうでしょうね。
もし、年金がゼロになるのであれば、60歳時点で、5000万円くらいは持ってないとダメかもです。
いや、それじゃあ、足りないかも・・・
しっかりと、自分年金は作っておいたほうがいいですね。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。